【部分入れ歯】保険適用/適用外・素材により手入れの度合いが違う部分入れ歯の種類一覧

部分入れ歯の種類

数カ所の歯が欠けてしまった場合の治療方法には、差し歯やブリッジ、インプラントなどがあります。患者様の状況や、コストの問題などを総合的に検討して選ばれるものですが、その中で「部分入れ歯」という治療方法もあります。

虫歯や歯周病のみでなく、事故などにより欠けてしまった場合に、見た目とお口の機能を改善できるため、ご年配の方に限らず利用されています。

保険の中で作成できる部分入れ歯

「クラスプ」と呼ばれる金属のばねを、残った歯に引っ掛けて使用するタイプの部分入れ歯は、保険適用内で作成することができます。

コスト面では大変に優れていますが、やはり金属のばねが見えてしまうため、審美性は良くありません。また、噛む機能や耐久性についても、満足いただけない場合があり得ます。

しかしとても安定しやすく、多くの患者様の状況に適応できるため、選ばれる方も多いです。こちらを利用した上で、やはり自分には合わないとなれば、保険外の治療法を選択するという選択肢もあります。

保険外の部分入れ歯

スマイルデンチャー

「スーパーポリアミドナイロン樹脂」と呼ばれる、薄くて弾力のある材質で作成した部分入れ歯です。本来の歯茎や歯の見た目に近く、金属のばねも無いため、審美性にとても優れており、笑顔に自信が持てることから、この名が付いています。

金属を一切使っていないため、金属アレルギーの患者様も安心して使用することができます。

ただし、その分耐久性は高くはなく、2・3年を目処に作り直す必要があります。長い目でみると、安くはありません。

ホワイトクラスプ

通常は金属である「クラスプ」を、白いプラスチックに置き換える方法で、見た目を大きく改善させます。これまでに使用していた部分入れ歯の金属を、そのまま置き換える事が可能なので、慣れた義歯を使い続けられる点も優れています。

ただし、金属に比べると破損しやすい材質であるため、強度を持たせるためにクラスプが肥大化してしまいます。また、クラスプは目立たなくはなりますが、完全に隠すことが出来るわけではありません。

マグネット式

磁石の力を利用して歯を固定させる方法なので、クラスプを必要としません。しっかり固定される上に、審美性にも優れています。固定させる土台として、今ある歯の歯根に磁石を埋め込む必要があります。

これら保険の対象とならない部分入れ歯は、自由診療であるため歯科医院によって料金が違います。かかりつけの歯科医院へ相談してみましょう。もちろん当院へもお気軽にお問い合わせください。